履歴書と職務経歴書で志望動機・自己PRが重複するときの書き分け|履歴書は要約、職務経歴書は場面と数字

公開日 2026-10-16/更新日 2026-10-16

「履歴書にも職務経歴書にも自己PRの欄がある。同じ文を2回貼っていいのか」「志望動機は履歴書に書いたから、職務経歴書には要らないのか」。2つの書類を一緒に出す人が、ここで手を止めます。

同じことを2回書くのは気が引けるし、かといって別のことを書くと話が食い違いそう。迷うのは自然なことです。

あごに手を当てて考えている人のイラスト

この記事でおすすめするのは、履歴書は要約、職務経歴書は具体的な場面や手順を詳しく書くという分け方です。同じ強みを掘り下げても、関連する別の強みを補っても構いません。大事なのは、2つの書類で経歴や実績の事実がそろっていることです。応募先から様式や文字数の指定があるときは、そちらを優先してください。

それぞれの書類の基本は「履歴書の書き方」の⑧志望の動機・自己PRと、「職務経歴書の書き方」の④自己PRにあります。この記事では、2つの書類での書き分けに絞って説明します。

結論(3行で)

  • 2つの書類で、経歴や実績が食い違わないようにします。同じ強みを詳しく書いても、応募先に関係する別の強みを補っても構いません。
  • 履歴書は要約です。強みの名前と場面を1つ、短く書きます。職務経歴書では、その場面を数字と手順まで広げます。
  • 志望動機は指定された欄に書きます。指定がなければ、履歴書にまとめる形も、職務経歴書にも志望理由を添える形も選べます。

2つの書類の役割

履歴書

  • 伝えること:どんな人か(氏名・学歴・職歴・資格・志望の動機)
  • 志望動機:欄や応募先の指定に合わせる
  • 自己PR:要約。強みの名前+場面1つ+入ってからの1文。欄に入る長さで
  • 見られ方:最初に全体を見る

職務経歴書

  • 伝えること:何ができるか(仕事の中身・実績・強み)
  • 志望動機:指定があれば記入。指定がなければ必要に応じて添える
  • 自己PR:強み+場面を数字と手順まで+入ってからどう活かすか。5〜8行が目安(決まりはない)
  • 見られ方:経歴の詳細と一緒に読まれる

履歴書は決まった欄に書く書類、職務経歴書は自由に書ける書類です。欄の広さが違うので、同じ中身を深さを変えて書きます。

架空例:事務職(営業事務)で転職する人

ここからは、1人の架空の例で説明します。実在の人物・会社ではありません。年数・数値・業務内容は、自分の事実に置き換えてください。

  • 経歴:営業事務として5年。見積書・請求書の作成、受発注の入力を担当。
  • 選んだ強み:間違いを後工程に流さない確認の習慣(1つに絞る)
  • 選んだ場面:請求書の送付前に、金額と宛名を一覧で見直す手順を自分で決めて続け、差し戻しを減らしたこと
  • 応募先:別の業界の中小企業の営業事務

強みは1つです。この1つを、履歴書と職務経歴書で深さを変えて書きます。

履歴書:要約で書く

履歴書の志望動機・自己PRの欄は、短い文で全体をつかんでもらう場所です。「強みの名前 → 場面1つ → 入ってからの1文」の順で書きます。

記入例(架空・志望動機)

営業担当の方が確認に使う時間を減らせる事務を目指し、貴社の営業事務を志望しました。前職の5年間で、見積書・請求書の作成と受発注の入力を担当し、送付前に金額と宛名を一覧で見直す手順を自分で決めて続けてきました。貴社でも、確認の手順を整えて正確に処理します。

記入例(架空・自己PR)

間違いを後工程に流さないことを大切にしています。請求書は送付前に一覧で見直す手順を決めて続け、差し戻しを減らしてきました。

この例では、数字や手順の細かい説明を履歴書では省いています。欄に収まるなら、履歴書に数字を入れても構いません。履歴書には「一覧で見直す手順を決めて続けた」という場面の名前だけを置き、詳しくは職務経歴書に書きます。

ポチレキの標準の履歴書(基本様式)は、志望動機と自己PRが同じ枠に印字されます。志望動機・自己PRが枠に収まらない場合は、画面で案内します。文章そのものは自動で短くならないため、案内を確認して必要に応じて短くしてください。

職務経歴書:場面と数字で書く

職務経歴書の自己PRは、履歴書で名前だけ置いた場面を、数字と手順まで広げる場所です。「強み → 場面(何をどう変えて、数字がどう動いたか) → 入ってからどう活かすか」の順で書きます。

記入例(架空・自己PR)

<間違いを後工程に流さない>
請求書は、作ったあとに金額・宛名・支払期日を一覧表で見直してから送る手順を自分で決め、5年間続けてきました。前職では、送付前に見つけて直した件数を月ごとに記録し、同じ種類の間違い(宛名の部署名の誤り、税率の選び違い)が続いたときは、入力の雛形そのものを直しました。この結果、取引先からの差し戻しは、担当を始めた年の月平均4件から、3年目以降は月1件以下になりました。貴社でも、確認の手順を決めて共有し、営業担当の方が確認に使う時間を減らします。

履歴書の「一覧で見直す手順」「差し戻しを減らした」が、ここでは4つに広がっています。何を見直すか(金額・宛名・支払期日)、どう記録したか(月ごと)、何を直したか(入力の雛形)、数字(月4件→月1件以下)です。強みの名前は履歴書と同じです。

職務経歴書には志望動機の欄を作っていません。最後の1文「貴社でも、確認の手順を決めて共有し…」で、入ってからどう活かすかに触れています。

2つを並べて見る

同じ強みを深さを変えて書く図。履歴書(要約)は、強みの名前・場面を1つ短く・入ってからの1文。職務経歴書(詳しく)は、強みの名前(見出し)・何をどう見直したか・数字(月4件から月1件以下)・入ってからの活かし方。この例では同じ強みを詳しく説明している。経歴や実績の事実は2つの書類でそろえる。記入例は架空

  • 強みの名前:どちらも「間違いを後工程に流さない」(職務経歴書では見出しにする)
  • 場面:履歴書は「送付前に一覧で見直す手順を決めて続けた」。職務経歴書は、何を見直すか・どう記録したか・何を直したかまで
  • 数字:履歴書はこの例では省略(欄に合えば記入してよい)。職務経歴書は「月平均4件 → 月1件以下」
  • 入ってから:履歴書は「確認の手順を整えて正確に処理する」。職務経歴書は「確認の手順を決めて共有し、営業担当の確認時間を減らす」
  • 志望動機:履歴書は欄に書く。職務経歴書は欄を作らず、最後の1文で触れる

どの項目も「同じことを、深さを変えて書いている」のが分かります。

よくあるつまずき

  • 同じ文を2回貼る:職務経歴書では、具体的な手順や実績を足して詳しくします。
  • 別の強みを書く:複数の強みがあっても矛盾とは限りません。応募先に関係する経験を選び、2つの書類で事実がずれないようにします。
  • 志望動機が長くなり、経験が埋もれる:応募先の指定がなければ、自己PRの最後に活かし方を1文添えるだけでも伝わります。
  • 数字を履歴書に詰め込む:伝えたい数字を1つ選び、詳しい内訳は職務経歴書に回します。
  • 数字が無いからと作る:面接で説明できない数字は書きません。数字が無いときは「何をどう変えたか」の手順を書きます。「職務経歴書の書き方」の「数字が出せないとき」も参考にしてください。

職種別の例文から始める

職務経歴書の自己PRを職種別の例文から始めたい人は、職種別のページに「自己PRの書き方の例」と、例文を自分の経験に置き換える対応表があります。営業・事務・エンジニア・販売・接客・介護・製造・飲食・ドライバー・マーケティングから開けます。

ポチレキで作るときの動き

  • 履歴書の「自己PR・希望欄」のステップに志望動機と自己PRの欄があり、入力した文字数がその場で出ます。
  • 職務経歴書の「入力補助(職種の例文を入れる)」で職種を選ぶと、空の欄に例文が入ります。自己PRの例文はそのまま残さず、履歴書の自己PRを広げる形で、自分の言葉に書き換えてください。
  • 履歴書に入れた職歴は、職務経歴書に引き継げます。会社名と期間を2回入力しなくて済みます。
  • どちらも会員登録なしで作成・PDF取得ができます。

まとめ

机で書類に記入している人のイラスト

2つの書類は、同じ自分を違う距離から見せるものです。まずは強みを1つ決めて、履歴書用に2文で書いてみてください。それを職務経歴書で広げれば、話は自然にそろいます。

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あわせて読むページ:履歴書の書き方、職務経歴書の書き方、志望動機の例文集【職種別】、転職用 履歴書テンプレート

イラスト:Loose Drawing(色を一部変更)。図は架空の記入例をもとに作成しています。

よくある質問

Q. 履歴書と職務経歴書の自己PRは、同じ文でよいですか?
A. 同じ強みを扱って構いません。履歴書は要約、職務経歴書は場面や手順を詳しく書くと、それぞれの欄を活用できます。応募先の指定を優先してください。

Q. 職務経歴書に志望動機は書きますか?
A. 応募先の指定があれば記入します。指定がなければ、履歴書にまとめて職務経歴書では活かせる経験を詳しく書く形も、志望理由を添える形も選べます。

Q. 履歴書と職務経歴書で、別の強みを書いた方が多く伝わりませんか?
A. 応募先に関連する別の強みを補足しても構いません。同じ強みを掘り下げる方法も使えます。経歴や実績の事実が食い違わないように整えてください。

Q. 数字が無い場合、職務経歴書の自己PRには何を書けばよいですか?
A. 「何に困っていて、何をどう変えたか」の手順と、変えたあとに起きなくなったことを書きます。面接で説明できない数字は作りません。

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